AIとテキスタイル ― 時代の変化とこれから
テキスタイル業界におけるAIの可能性について、研究者の知見を紹介する。
by Janet Preus
本誌ではこのたび、先端技術、特にスマートテキスタイルについての専門知識を有する研究者たちに、人工知能(AI)とその将来について質問した。回答者の一人、イルマンディ・ウィカクソノ氏は、MITメディアラボのリサーチアシスタント、もう一人のケイトリン・ノウルズ博士は、AFFOA(米国先端機能繊維)のEテキスタイルデバイスエンジニアである。 続きを読む
デジタルデザインに関するこの画像は、言葉から画像を生み出すOpenAIのツール、DALL-Eによって生成されたものだ。 提供:Caitlin Knowles/AFFOA
ネクスタイルズが、AI活用アルゴリズム「インテンシティ・ゾーンズ」を新たに開発
スポーツコーチやアスリート向けスマートファブリック技術のプロバイダー企業であるネクスタイルズ社が、自社のネクスタイルズ・アームスリーブと専用アプリのユーザー向けに、腕にかかる力をトラッキングする新アルゴリズム「パーソナライズド・インテンシティ・ゾーンズ」をリリースすることを発表した。これにより、アスリートの投げる動作の強度について、フィードバックを即座に得ることが可能となる。 続きを読む
スマート糸で編まれたインタラクティブパビリオン
テキスタイルアートとスマートマテリアルそしてエンジニアリングの融合から生まれた双方向型インスタレーションが、2023年バーニング・マンにおいて、ブラックロック・シティ栄誉賞に輝いた。「リビング・ニットワーク・パビリオン」と題されたこの作品では、ニットテキスタイルそして格子状に組み合わされた木材が用いられた。 続きを読む
リビング・ニットワーク・パビリオンの開発を手掛けたのは、MITの研究チームだ。 Photo: © Irmandy Wicaksono |MIT Media Lab.
「テキスタイルにおけるPFAS」会議のスケジュールが決定
PFASの問題は、繊維製造業界において、引き続き大きな注目を集めている。多様な視点を持つ関係者間のオープンなコラボレーションを促進し、この話題についてのディスカッションを継続する取り組みの一環として、5月2日と3日にノースカロライナ州ローリーで、2024年の「テキスタイルにおけるPFAS」会議が再び開催される。 続きを読む
廃棄りんごから生まれた新素材
日本の研究・設計機関「Sozai Center」が、廃棄りんご、すなわち絞りかすをリサイクルするプロセスを新たに開発した。 汚れを拭き取ることも可能な透明感のあるこの素材は、まずは個人向け小物の材料として用いられたが、より大型の最終製品への応用も可能だ。 続きを読む
りんごの廃棄物をリサイクルしたAdam Sheetは、独特の透明感を持ち、拭き取ることで汚れを落とすことができる。 Photo: Sozai Center.
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