大局的視点から考える業界の傾向と今後
2024年のトレンドを特徴づける、新たな展開そして進行中の展開とは。
by Janet Preus
テキスタイル業界のトレンドは把握するのが難しく思えるが、太極的な傾向は確かに存在しており、新たな1年が始まったこのタイミングでこれらに注目することは有意義である。今回の記事では、進行中の、または現在生じつつある4つのトレンド、具体的にはサステナビリティ、新素材、スマートテキスタイル、人工知能に目を向ける。 続きを読む
欧州議会が、グリーンウォッシング禁止指令を採択
欧州議会が、製品の表示を改善すること、ならびに環境についての誤解を招く表現の使用、すなわちグリーンウォッシングを禁止することを目的とした指令に合意した。新たに導入されるルールでは、製品の表示を明確化し信頼性を高めることを目指し、その手段として、環境に関する全般的な表現を証拠なしに用いることを禁止する。 続きを読む
新型バイオポリマー複合材フィルムの独自性と可能性
ノースカロライナ州立大学の新たな研究によると、同大が開発した甲殻類と海藻に由来する構造強化材料が、石油由来のプラスチックフィルムの代替物開発という難題に対する次世代の解答となるかもしれない。このフィルム材は、生分解性に優れ、抗菌性と撥水性を有し、透明であるという特徴を持つ。 続きを読む
新開発のバイオコンポジットフィルムは、多くの合成プラスチックと似ているが(写真左)、ただし蛍光顕微鏡画像(右)からわかるように、階層的に構造が強化されている。 Photo: Orlin Velev, NC State.
パーキンソン病患者の「すくみ足」症状の克服をサポートする新たなエクソスケルトン
新開発された電動エクソスケルトン(外骨格)が、パーキンソン病患者が抱える「すくみ足」と呼ばれる問題の克服にきわめて効果的であることが明らかになった。以前のプロジェクトを下敷きとして生まれたこの実験的なソフトボディ型装置の開発は、ハーバード大学とボストン大学の研究者チームが手掛けた。 続きを読む
すくみ足の症状を緩和するエクソスケルトン。画像は、予定される商用モデルのプロトタイプ。 Photo: Harvard Wyss Institute.
石油ベースのフリースに代わる新たな繊維素材
衣料分野のスタートアップ企業PAKAが開発したPAKACLOUDは、高品質のアルパカ繊維を材料としており、石油原料を用いたフリースの代替品として最も温かくソフトで着用しやすいものになると期待される。サステナビリティを意識するブランドや消費者は引き続き増えており、アウトドア業界でも、現在のフリースに代わる素材の需要が高まっている。 続きを読む
Photo: Will Brendza.
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