コロラドの貯水池における複合的ジオシンセティックライナーシステム
コロラド東部にある70ランチ・ロウ貯水池では、その立地、さらに現場の土壌や土/基岩層の地質工学的調査や、可能性のある選択肢を考慮した結果、湛水部分全体にコスト効率に優れたジオメンブレンをライナーとして敷設し、保護用にジオテキスタイルを使用して土壌で覆い、さらに上部斜面での波や氷の影響や環境要素からの保護のため、岩石を中詰めしたジオセルを使用することが選択された。その目的は、オーナーにとって費用対効果が高いジオシンセティックライナーシステムを最終的に実現し、完全露出型のライナーよりも長い設計寿命を達成することであった。これに加えて、底部の保護カバーならびに斜面中部のベンチ部分でのカバー/バラストの役割を果たす層を設けるために、現場の砂の多い土壌を利用することも可能であった。Read more
敷設6年後のジオメンブレンの検査
テネシー州ノックスヴィルの1982ワールドフェアパークに設けられた人工の湖では、2016年3月にシーマン社のXR-5ジオメンブレンを用いた再敷設が行われた。それから6年が経過し、このたび、装飾池の2年ごとのクリーニングが行われた。その際に本記事の筆者フェロン・ウィルソンは、ライナーを検査するのに加えて、湖を含む公園全体の運営維持を担当する同市の公共建築局(PBA)からフィードバックを受けた。
Q&A: GMAテクライン
バイオガスのある環境でのHDPEジオメンブレンの溶着
GMAテクラインでの質問:当社は、バイオガスプラントを専門とするブラジルの企業である。当社では、高密度ポリエチレン(HDPE)ジオメンブレンカバーを用いた大型のラグーン・バイオダイジェスターを導入している。現在、カバーからラグーン内の液体の漏れが生じている。現在、修復手段を準備しており、その手始めとして、バイオガスが存在する状態でHDPEジオメンブレンを溶着する最新の手法や手順を調べたいと考えている。
カバーの下に残留するバイオガスの構成は次のとおりである。
メタン:60%
二酸化炭素:38%
硫化水素:2%
この点を考慮すると、ガス貯蔵エリアで火花を起こすことはできず、修理に用いる装置はすべて防爆構造である必要がある。このようなバイオガスのある状態でのHDPEジオメンブレン溶着について、アドバイスや連絡できる専門家の情報があれば教えてほしい。回答を見る
テクスチャード・ジオメンブレンの選び方
テクスチャード・ジオメンブレンを選択する際にまず重視すべき要素は、その用途である。またテクスチャード加工の方法は、ジオメンブレンの敷設、そして製品の機械的特性に大きな影響を与える。Read more
4/5月号の紹介
ジオシンセティックスとサステナビリティ:ジオシンセティックス業界のサステナブルな将来を目指す、現在の取り組みを紹介する。
カスタム仕様の貯水池ライナーシステムの事例:加工済みスクリム補強ポリプロピレン(fPP-R)ジオメンブレンライナーを敷設した北米最大規模の貯水池には、地質工学面で多くの課題があった。
MSE壁の裏込め材としての超軽量発泡ガラス骨材の使用:表面下の条件により、超軽量の発泡ガラス骨材(UL-FGA)をMSE壁の裏込め材として利用できるケースは少なくない。
Read more
ジオシンセティックス・カンファレンス2023のショートコースのラインナップが発表
レイフィールド社の新たなジオネット/ジオコンポジット製品ライン「ハイドラネット」
MSE擁壁の妨げとなる、現場の排水構造や杭の問題について
GMAの最新の活動:ワシントンでの5月のロビーデー等
|
Copyright © 2000- ATA JAPAN, All Rights Reserved.